最近、犬のごはんに「フードローテーション」を取り入れる飼い主さんが増えてきているそうです。
「興味はあるけど、よく知らない」「実際どうなの?」と、かつて気になっていた私も、今では愛犬の食事にフードローテーションを実践中!
この記事では、ワンちゃんのためにフードローテーションを検討中の方へ、わが家の実例を通して、やってみたきっかけや頻度、食いつきの変化、感じたメリットや注意点まで、リアルな体験をお届けします。
「うちもフードローテーションやってみようかな?」と前向きに検討中の飼い主さんのヒントになれたら嬉しいです。
愛犬のフードローテーションを始めたきっかけ・頻度・やり方

以下、フードローテーションを始めたきっかけ・頻度・やり方の順で、わが家の実例をお伝えしますね。
始めたきっかけ
うちのマルプー・小夏は、以前まで喜んで食べていたドッグフードを、ある日突然プイッと食べなくなりました。
体調が悪いわけではなく、おやつには目を輝かせて飛びつく。となると、考えられるのは「飽きた」ってこと……。
しばらく同じフードを食べ続けてきたし、確かに“いつも同じごはん”って人間でも飽きるかもな~と思ったのを覚えています。

他のごはんも食べたいよ~!
新しいフードを探してネットで情報収集していたとき、「フードローテーション」という言葉に出会いました。
それまで聞いたこともなかったけど、飽き対策やアレルギー予防、栄養バランスの向上など、さまざまなメリットがあるという説明に「これはいいかも」と惹かれました。
特に、さまざまな原材料のフードを交互に与えることで栄養の偏りが防げるという点は、「毎日のごはんが健康の土台になる」という、私の考え方にしっくりきました。
頻度
今は、2種類のドッグフードを交互にローテーションしています。
ローテーションしているフードのひとつは「モグワン」、もうひとつは「プラペ!(鴨&オレンジ)です。

頻度は、4~5週間ごと。
どちらのフードも1袋あたり1.8kgで、これがうちの子の場合、4~5週間でなくなります。
それを1つの目安にして、1袋食べきったら次はもう一方のフードに切り替える。そんなシンプルなサイクルです。
やり方
フードの切り替え方は、いきなり全部を切り替えることはしません。
前のフードの残量が半分を切ったあたりで、新しいフードを少しずつ混ぜ始めます。
具体的な量としては全体の10%の量からスタート。
うちの愛犬は1食30gを食べてるので、10%の3gだけ新しいフードを混ぜることになります。

そして15日くらいかけてゆっくりと比率を変えていき、徐々に新しいフードへと移行していきます。
ネットで情報収集したところ一般的には1週間から10日程度での切り替えが推奨らしいんですが、うちの場合は毎回しっかり2週間をかけて丁寧に移行しています。
理由は、小夏のお腹がちょっとデリケートで、油断するとウンチがゆるくなることがあるからです。
フードローテーションをやって良かったこと・大変なこと
今ではすっかり我が家のスタンダードになっているフードローテーションですが、ここで「良かったこと」と「大変なこと」を率直にお伝えしておきますね。
良かったこと
我が家のマルプー・小夏は、現在2種類のドッグフードをフードローテーションで交互に食べています。
どちらも食いつきが良く、毎日モリモリとおいしそうに食べてくれているのが何よりの成果です。
以前のように「飽きたのかな……?」と不安になることがなくなり、私自身も心配やストレスが減りました。
何より、小夏がおいしそうにごはんを食べてくれるのを見るのは、飼い主にとって最高の喜びです。

一般的に、フードローテーションのメリットのひとつとして「栄養バランスの向上」がありますが、先日、動物病院で健康診断を受けた際には、獣医さんから「健康ですね!」と太鼓判をいただきました。
体調が安定していることは大きな安心材料になりますし、フードローテーションによって栄養バランスが整っている効果もあるのかも、と感じています。
大変だったこと
フードローテーションで「これは大変だ……」と感じたことは正直ないんですが、あえて言うならというレベルで、いくつか気になる点を挙げてみます。
まずはコスト面。今ローテーションしているフードは、うちにとっては少しお高めの部類です。
複数のフードを買うことで、全体としての出費が若干増えているとは思います。
そしてもう一点は、物理的な保管スペースですかね。
最初のフードが無くなりきる前に次のフードを開封するので、常にストック分のフードがある状態になります。
我が家は収納にあまり余裕がないので、この1袋分のスペースは貴重だったりします。
とはいえ、どれも致命的な問題ではありません。
全体としては「愛犬のためにフードローテーション始めて良かった~!」という気持ちのほうが断然強いです。
こんなワンちゃんにフードローテーションはおすすめ・おすすめしないかも?
フードローテーションは、すべてのワンちゃんや飼い主さんに万能な方法…というわけではないと思っています。
実際にうちがフードローテーションを取り入れてみて感じた「向いているタイプ・向いていないタイプ」をまとめてみました。
おすすめ

フードローテーションをおすすめしたいのは「飽きっぽいタイプのワンちゃん」です。
うちの小夏がそうだったように、同じフードが続くと急に食いつきが悪くなるような子には、定期的に味や香りを変えてあげることで、毎日のごはんを楽しみにしてくれるかもしれません。
さらに、「いろんな栄養をバランスよく摂らせてあげたい」と考えている飼い主さんにもぴったり。複数のフードを取り入れることで、それぞれのフードの長所を活かせる点も魅力です。
それから販売元のフードが欠品してしまったときや、飼い主さんの急な不在など、いつものフードを与えられない緊急事態が起こることがあるかもしれません。
そんなときの備えとして、愛犬が食べられるフードが何種類かあると、いざというときに役立つと思っています。
おすすめしないかも?

一方で、おすすめしにくいのは「お腹が極端に弱い子」です。
うちの子もお腹がデリケートなほうですが、切り替え期間を長く取ることで問題なく続けられています。
とはいえ、ちょっとした変化で体調を崩してしまうような子には、慎重な判断が必要だと思います。
また、アレルギーや涙やけ対策で成分を特定したい場合は、フードが複数あることで原因の特定が難しくなってしまうそうです。
それと「フードを変えるたびに合う・合わないがある」といった傾向がある場合は、無理にフードローテーションを試すより、1つのフードをじっくり安定して与えるほうが安心かもしれません。
【体験談】犬のフードローテーションのやり方どうしてる?わが家の実践例を紹介!まとめ

わが家では「2種類のフードを交互に、ゆっくり切り替える」シンプルなフードローテーションのやり方を続けています。
もちろん今回ご紹介したのは、わが家の体験談であって一例に過ぎません。
ワンちゃんによって体質も好みもさまざま。「フードローテーション、ちょっと気になってたけどどうなんだろう?」と迷っている飼い主さんは、無理のない範囲でゆる〜く取り入れてみるのもひとつの手だと思います。
愛犬に合うやり方が見つかると、ごはんタイムがもっと楽しく、安心な時間になるかもしれませんよ♪